フェイクニュースの見分け方 烏賀陽さん
今回は、「フェイクニュースの見分け方」を読んだ所感と考察を。
結論、読んで良かった。パラダイムが変わりました。
パラダイムは、認識パターンの意です。つまり、物事を見るにあたって人それぞれが持っているメガネのことですね。パラダイムは人それぞれ、そして時期や立場によって異なります。
たとえば、経営者なら経営者のものの見方がある。一年目の新米経営者なのか、数十年経営をしているベテランなのか。そして、WEB業界や土木の業界など、それぞれの業界によってもかわるでしょう。
会社員の場合なら、何年目なのか、どこの部署に属しているのかなど。
性別や生まれた環境によってもパラダイムがそれぞれ異なるケースもあるでしょう。よそはよそ、うちはうちみたいな。派遣社員やアルバイト、そしてボランティアの場合も変わるだろうし、そもそも仕事をしていなかったり引退しているケースでも変わるはず。
話をもとに戻すと、この「フェイクニュースの見分け方」を読んで、物事の事実確認、つまりファクトと根拠を確認するというパラダイムに磨きがかかりました。そして、ファクト以外を毛嫌いするのではなくて、冷静にファクトかどうかを確認して受け入れるかどうか、聞き流すかどうかという姿勢を持つようになりました。
たとえば、どれだけ信頼している人でも、主張に根拠がなければただの意見です。一方で嫌いな人が発言している主張でも、そこに根拠があってデータがあるならばファクトとしてうけとめます。もちろん、すべてをうのみにするわけではないけれど。
まとめると、意見と事実を切り分ける手段がこの本で説明されています。そして、原発事故などを具体例として、細かく説明をしてくれています。
正直、自分は原発とかまったく興味なかったんですけど、この本を読んで関心を持ちました。ニュースの内容や、人々の反応にたくさんのオピニオンとすこしのファクトが入り混じっていて、情報洪水の中でいかに行動をして思考するかを考えさせられましたね。
著者の烏賀陽さん、素敵です。はじめてファンになったジャーナリストの方です。というか、読書の量が今まで少なかったので、(今に比べると)どんなジャーナリストがいて、どんな分野のジャーナリストがどうでとか、細かい意見は出せないんだけど。恥ずかしい。
なにはともあれ、ファクトとオピニオンの切り分けカカ、そしてニュースの内容など関心の幅を広げることができたと体感しています。
まだ1回しか読んでいないから、2回目読みたいな。
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